われわれの共通した知識として、植物の光合成作用を知っています。これは、植物が太陽のエネルギーを得て大気中の二酸化炭素(CO2)と水(H2O)から、酸素(O2)と炭水化物(植物構成物)を作るというもの。 しかし、果たして植物は単純にこの光合成反応の営みだけでしょうか。 実は、ちょうどわれわれが呼気(吐く息)、あるいは生体ガスとして、各部位からさまざまな微量成分を発散しているのと同じように、植物もさまざまな微量成分を葉、枝、幹、根などあらゆる部位から分泌しているのです。 これらの分泌物を総称してフィトンチッドと呼ばれますが、森の空気にはこの揮発性成分がふんだんに含まれており、これが森の空気環境はじめ、森の生態系を整えているということは、あまり知られていませんね。 森の空気の清々しさは、いったい何処からくるのでしょうか。森は、「野生動物園」であるのに、なんらそのような悪臭を発していないのは、一体どう言う意味をもつのでしょうか。 |
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山や森は、さまざまな植物が生育しているだけでなく、さまざまな動物が棲んでいます。当然ながら、彼らの糞尿、死骸などはあちこちに散在されたままでありましょう。それなのに山歩きで経験するのは、あの清々しさであり、決して都会の動物園のあの独特の臭気ではありません。この違いは何故なのでしょうか。 森にみなぎるフィトンチッド;その森林浴作用とは具体的にどのようなことを言うのでしょうか、一緒に考えてみたいと思います。 |
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私たちは、この植物抽出物を長年使用してきた経験から、森林浴とは、次のような作用の総称であると、定義しています。
◆消臭作用(しつこい臭いの消滅作用)
◆(有害)化学成分の分解作用
◆粉塵等の微細粒子の沈降作用
◆病原性微生物の活動停止(抑制)作用
◆アレルギー症状改善作用
◆心身のリラクゼーション作用
◆活性酸素、フリーラジカル消去(抗酸化)作用
◆その他
以下、順次それぞれの作用について説明していきます。 |
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| 図-2は、悪臭公害指定8成分のうちの一つ、微量で臭気強度の強いトリメチルアミンのフィトンチッドとの反応を示しています。
トリメチルアミンをフィトンチッドの含めた容器に入れ、経時的にその濃度をガス検知管で測定したものである。このトリメチルアミンの分解メカニズムについては、明らかになっていないが、短時間でトリメチルアミンの濃度が低下している。これは、フィトンチッドのもつ化学物質分解作用と見てよい(トルエン、アンモニアでも同様に消滅した)。 |